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09/04/02設置。
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ブログを書く習慣が本当につかない。
twitterでばっかり呟いている弊害ですね\(^o^)/

ちょっと祖母と同居することになりまして、どたばたと過ごしております。
10月からは学校なので、また書かないだろうな。ブログもコンテンツ放置しっ放し。

夏の間に書いた、わけでないのですが(←)、久しぶりに文章をあげてみようかな、と。
Fのランカちゃん姉主。
ちょっとお試し程度に短めにうpしているので、興味ある方どうぞ。
アドバイスならまだしも、罵詈雑言は受け付けておりませんので悪しからず。

続きからどぞ、です。

 

銀河の妖精、シェリル・ノーム。

その歌姫がフロンティアに来るのだという。

やれライブだの、やれチケットだのと、フロンティア全土ではこの話題で持ちきりだ。

街を歩いても、テレビを見ても、シェリル、シェリル、シェリル。

一日も何度もシェリルを見て、いい加減あきないのかというくらいだ。

 

中華料理屋、娘娘。

そこで二人の少女が働いている。

一人がランカ・リー。

もう一人がランファ・リーである。

彼女達は姉妹だ。それも双子の。

ちなみに姉がランファ、妹がランカである。

 

ランカもシェリルの来訪に胸を躍らせている一人だ。

チケットがとれたら絶対一緒に行こうね!と、ランファに何度言ったかわからない。

しかも、それがバイト中であるから、よくお局さまや店長に睨まれることもしばしば。

 

 

「えぇ、ほんとにシェリルのチケットとれたの?!」

 

ランファが客に皿を注いでいる間に、小さくランカの嬉しそうな声が聞こえてきた。

ランカは自身たちの兄であるオズマにチケットのおねだりをしていたので、ランカ愛なオズマはそれを頑張ってどこそこを奔走してやっと手に入れたのだろう。

やったー!!と店内にランカの声が響き渡る。

それにも気づかずに舞い上がるランカを止めようとランファが動くが、それよりも先にバイト仲間であるナナセがランカを止める。

顔を真っ赤に染めて、恥ずかしそうにするランカだが、恥ずかしいのこっちだとランファは小さく溜息をつく

 

 

「ごめんね、ナナちゃん。」

 

「いえ、大丈夫です。」

 

 

ランカがシェリルのことをどれだけ好きなのかわかっている二人だけに、お互いに苦笑で返すしかなかった。

 

 

 

 

 

シェリル・ノームのライブの日。

バイトが長引いてしまったランファは現地でランカと合流することになった。

だが、どこを見渡してもランカはいない。

 

 

「ランファちゃーん!ごめーん!」

 

「私より遅いって・・・。どこかで迷ってたんでしょ。」

 

 

大丈夫?と問いかけると、バレてるのか、と罰の悪そうな顔をして大丈夫、とランカは答える。

一刻も早くシェリルが見たいのか、ランカは姉の手を引いて会場へと走っていった。

 

 

 

 

 

ライブがいよいよ始まった。

シェリルの周りを飛んでいるパフォーマーは美星の航宙科の生徒らしい。

その中でも特に優秀な成績を残している生徒が飛んでいるとか。

光の粒子が会場中に蔓延している中、それに喜んでいるランカをよそにランファは見たことのある人間が飛んでいることに気づく。

 

・・・・・・ミハエルくん?

彼とランファはオズマとの繋がりで会ったことがあった――オズマは妹たちにこの女にだらしがないことで有名なミハエルと会わせる気はなかったようで、とても不本意そうな顔をしていた。

彼は美星のしかも航宙科の生徒だ。

ここで飛んでいても何ら不思議ではない。

ランファとしても、シェリルのライブのパフォーマーなんてすごい、としか思わなかった。

曲の途中でシェリルが舞台から落ちそうになったけれど、ちゃんとパフォーマーの一人がちゃんと受け止めて、その後も飛びながら歌っている。

そんな驚くようなパフォーマンスにランカは勿論、ランファも含み誰もがそういう“演技”であったのだと感嘆した。

 

 

 

 

 

 

ところで、シェリル・ノームのライブはフロンティアで話題なだけに、全土で生中継されている。

ミハエルやルカ、アルトたちのパワードスーツのヘッドにカメラが仕込まれているのだ。

彼らが見ているものはテレビで流れるというわけだ。

偶然ついていただけなのかはわからないが、S..S内でもこの映像は流れていた。

オズマ・リーはシェリルの歌が特に好きというわけではないが、そういえばランカとランファはライブ生で見てるんだっけかー、とのんびり見ていた。

だが、次の映像でオズマは飲んでいたコーヒーを思わず噴出してしまう。

まさか、テレビに客席が、それも自分の妹二人が映るとは思いもしなかったのだ。

そんなわけはないだろうと思いながらも、これを見て悪い虫が二人についてくれたらどうしてくれようなどとは内心で思っていたことである。

矢先、エマージェンシーが鳴る。

来るべき戦いがその先に待ちかまえているのだ。

 

 

「ランカ、ランファ・・・ついに来たぞ。」

 

 

呟いたオズマの瞳は戦う人間のそれだった。

 

 

 

 

 

突然のライブ中止。

何か、いつもと違う雰囲気。

空が怪しく光っている。

・・・・・・何かに襲われているということ?

程なくして飛来物に街が壊された。

人々は混乱の波にのまれ、一目散に駆け出す。

ランカは人に押されて体勢を崩してしまい、ランファはそれを助けようとするのだが、ランカとランファはその途轍もない人の波によって離れてしまう。

二人はお互いに名前を呼んで、目一杯腕を伸ばすが、それが届くことはなかった。

 

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